個人事業主と税金:消費税

個人事業主と税金:消費税

サラリーマンの場合と違って個人でも事業を営むといろいろな税金について考えておく必要がありますが、中でも誰もが知っているのは消費税でしょう。薄く広く税負担をしてもらうという趣旨から、ほぼ全ての人が負担者になる消費税は、ある意味では一番有名な税金と言ってもいいかもしれません。税務署で1年分の消費税について確定申告をして納めることになります。法人の場合は事業年度を単位としてますが、個人事業主の場合は所得税などと同じように、1月1日から12月31日までの1年間が課税期間です。

 

消費税という名前のとおりに負担するのは消費者であり、事業者はあくまでも受け取った税金を納付するのが役割です。もちろん、事業主であっても何かの商品やサービスを購入することがありますから、そういう意味では支払いをする側になることもあります。しかし、これは税金を負担をしているわけではなく、税制度の中では、いったん預かったものを収めているという役割にすぎません。

 

小売店が税抜き1000円で仕入れた商品を、税抜き2000円で販売する場合を考えると、1000円にかかる消費税をプラスして仕入先に支払います。そして、2000円にかかる税金を顧客から受け取るわけですが、小売店が納付すべき消費税は受け取った税金から支払った分を引いたものになります。つまりお客さんから受け取った税金を丸々収めるわけではないので、理論上は中間業者が仕入の段階でいくら消費税を払っていても、最終的にはすべて末端の消費者が負担することになります。小売店は、税務署と仕入先に分割して納付しているイメージです。売上高が一定の基準に達しない事業者は納付が免除されますが、受け取ったものを全て懐に入れているわけではないということになります。